尿のろ過を行っているネフロンが徐々に壊れていき、腎臓が慢性的に機能不全に陥った状態。腎炎等から移行することが多い。猫の死因の中で最も多い疾患の一つ一度発症すると治らない

多飲多尿、下痢、便秘、元気消失、よだれ、嘔吐、毛づやが悪い、脱水症状、食欲不振、体重減少、骨の弱化（子猫や老猫）、貧血（ふらついて口内粘膜が蒼白）、高窒素血症、尿毒症（末期）

糸球体腎炎や急性腎不全など、ほかの病気が引き金に起こる、電解質やミネラルの異常から腎臓が障害を受けて慢性腎不全に至る、尿路疾患：FLUTD（猫泌尿器症候群：FUS、尿石症）などによる尿路閉塞で急性腎不全を起こし、慢性腎不全に移行する、など

進行を抑え、症状を緩和する内科的治療：皮下あるいは静脈内点滴で脱水や電解質のバランスを補正、症状に応じて投薬。病態に応じ、初期の段階からタンパク質・塩分の制限をした処方食を与える

定期検診（尿検査と血液検査）を受け、ワクチン接種。室内飼育の徹底。栄養バランスの良い食餌

6歳以上の老猫